寒くなって来たせいか猫のお母ちゃんがセッセと帰って来る。

 従来は飯を食ったらすぐ出かけ、気分次第では3日も四日も帰ってこなかったのに、 他の三つも夏の間は涼しいところを求めほとんど家にいなかった。

 暑い家内に取り残されてひとり人間さまがうだっていたものだ、、

猫が四つも餌を待って食卓に坐っているのはちょっと壮観なものだ、
それもみんな齢い人間に換算しても還暦以上の連中だから、、

 細かい事は書かないが一つが母で後はその子供達である。

 連れ合いが先年亡くなって猫4つと男ひとりの世帯だ。

 わびしかろうと思われようが、、そうなったのだからしょうがない、、
身体が健康な限り少しの仕事と、つとめてシニアのカルチャーへと出かけるようにしている。
 そこへコンピュータ、株式へもチョッピリ手を伸ばし、、では
 猫の面倒などみておられぬ、、

 最近は便利なカリカリの顆粒の餌や缶詰が出てるのでそれを与えればよいので楽になったが、、

 人さま用の料理をしてるときガスの火のそばへ寄って来るのが邪魔でならぬ、、食い物はひとりで食べ切れぬのでいつも猫達に分け与えている。
ひとりカロリー過剰、脂肪過多になるのはいやだからな、、(笑)

ガス火を消した後でも彼女達はソコにうずくまったりして、、
それだけもう暖房が欲しい季節になったのだ、、

 こういうのを竈(かまど)猫って言うのだ。

ずうっと大昔の話になるが疎開で母の実家に帰ったその日、かまどの大きな釜の蓋に猫が一つ坐っていて人は誰もいなかった。

 大釜のなかには大きな甘藷がいっぱい蒸けておった。

 これ、食べー さあ食べー と母子三人でほおばったものだ、、

 知らぬ誰もいない家でのことでちょっと当惑した思いであった。

                                

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