オリンピックに沸いて一夜明けて待っていたのは台風16号。

週はじめの突っ鼻に西日本を襲う。
                                
九州のほうへ行き上陸という。 ここ見えている実のついた稲田は台風余波の風が大きく吹き渡っている。

関西に接近するのは夜らしいので午前仕事に出かける、、

あら なんともなや きのうは過ぎてふぐと汁 芭蕉 ではないが台風の影響はまだ出ていない、

 帰宅して居間にはいっておどろいた。

ひとりぐらしなのでちゃんと窓を閉め、万全体制で出かけたのに、、ただし猫達の為に台所の窓は明けておいた。
 なにかそこに小物が散乱しているのだ、、とっさに目を疑ったが小さな鳥が一つころがって羽毛が散らばっている。 雀だ!  その近所に猫のアカ♂十二歳が寝そべっていた。

 お前だなーー これは、、 触るとグにゃりとしたが雀は小さな脚を揃えて目を閉じて絶命していた。

畳の上にはほんの2箇所少し血がついていた。

 羽毛が其の辺に散乱しているのは生きたまま咥え込まれてここで命を絶たれたものだろう、、

 ここで生まれた家猫のアカであったがチャンと猫の習性である狩猟は擦り込まれていたのだ、、

普通、野良は生まれた子供を連れ歩き狩猟を教えこむのだが、家に生まれたアカにはその経験はなかった。

狭い台所の窓をくぐり、居間のアコーデオンドアをこじ開け獲物を見せに帰って来たものだな、、

留守の間に繰り広げられたであろう華の乱を思う、、悪かったね、アカの手にかかった雀くん。

白いテイッシューに包んで出掛けに近くの自然の場所にその屍を届けてやった。

  
   町の外れの二上山を望む人の墓どころ、白いサフランの咲いている茂みに、、


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