長い暑い夏が続き、みんな倦んでいる、、
                                
ちょうどこの時期お盆という行事があり、みんな墓参りのため故郷へ馳せ帰る。
産土(うぶすな)といい、己が出生の父母や故地に抱かれに帰ると言うことだ、、

 われはと言えば、もうこの暑さに降参の白旗だー

 張りぼてみたいなこの陋屋(ろうおく)のこと、外気温に増幅した室温に悲鳴を上げる日々、
端家であり午前と午後の陽は容赦なく照りつけ、クーラーなどフル使用しても土台、焼け石に水の効果しかないーー

 朝のうちに郵便局へ バイトの給金と、なにがしかのカード決済の確認のため。

 続いて猫の食餌を買いにホームセンターへ。照りつける日は厳しい、行かねば用は足せない、
センター前に開店したばかりの氷アイス、ヤきそばショップ、若い二人が手持ち無沙汰に客を待つていた。 いまどき、駄目なんだよーー辞めとき〜とひそかに思っていたが案の定、、

 猫缶とシニア用顆粒餌を求めて帰る。

 家人の盆のお供えに野菜のひともリセット、盆菓子、ウマそうだったので、マグロ巻、にぎり 弁当、これだけ調達して盆の用事終えたと安堵した。

 色とりどり、出来るだけ華やかに祭壇をかざった。

 アとは、玄関も裏戸も窓も開け放ち、扇風機を回す。

  ボクサーパンツ一丁、胸裸で横たわる、、
 窓からの眺め鏡メーカーの会社も、普段のパートの自転車もなく大きなほろ車が二台停められたまま日に灼けていた。 日向一日中同じかたちで炎えていた

町へでてゆく一本道は真白く、ただ白く続いているが人通りは絶えてない。
両側の稲がもう実をつけ始めたかそれらしい匂いを放ち始めているようだ、、
真青なその色は目を癒してくれるがむっとした暑さは遁れる術もない、、

 好き勝手に外遊びをしていた猫たちも、外の暑さに耐えかねてか、盆休みと知ってか一つ、二つと我が脇に同じように横たわっておる。

 夜遊び好きの野良出身の母猫がめずらしく昨夜からずっと侍っている。

 母猫はいわゆる、猫らしい猫で気位い高く、オーナーに甘えずおもねず自己中なのである。
 なら、なぜと問われるが、これが猫らしいいかにも均整のとれた肢体でその睨み目も野性味を帯びて惹き付けられるのだ。子供達を育て上げた時に示したその愛情も種々見てきている。

 十数年の付き合いが有るのだ。

 用事が有ってほんの一時、PC部屋から出て来て見ると猫の三つが祭壇から寿司巻と、弁当を無断で引き落とし、狼藉に及んでいる。
 パック包装しているのでまさかと思っていたがやっぱりいくら可愛がってもチクショー!!
 である、、

   癒しの猫も一変して賤(いや)しい猫に成ると言うこと、、

 

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