今年の梅雨はどうなのか、、
梅雨に入るなり猛烈な暑さに見まわれ、わが最愛の人を奪い去ってしまった。

ここ10日くらい雨もなく田の蛙が昼となく夜となく騒いでいる。

家人が救急車で病院に運ばれた時にはもう心肺とも事切れていたようだった。

緊急を要するとて掛かり付けの病院には運ばれなかった。 
計器のデータを明示されこの通りですのでお最期でございますと言うことであった。

看護士が現れわれはシャットアウト。ちゃんとお家に帰れるよう処置を致しますと、、あと、警察医が来るまでお待ちをと言うことに成った。

係り付けの病院ではなかったのでまあ仕方有るまい、、、 まさか遺体を開くなどということを懼(おそ)れたが、いえいえそう言うことでは有りません、と否定した。

死因は、急性肺炎と言うことであった。
ご主人〜 どこにも外傷もなく当然争ったとか事件性が有れば身体に痕が残ります。何も有りません、ご心配なく、、

検察医が検視して死亡診断書を出すから夜に検察医と警察署の方へ書類を取りに来て下さいと言うことに、、、

その間の数時間のうちに簡単な聞き取り調査があり、、自宅の方へも二人同行して直前の生活状況など逐一検証された。写真も撮られた。

全て、物腰柔らかい話振りのなかで執り行われ、別に腹立たしさも感じはしなかった。

この小一時間の聞き取り、現場検証で私たち二人の人生のあらかた、結婚から、病歴、職歴から、近頃の食事の箸の上げ下げ、今後の私の収入に関することまで凡てあからさまに洗い上げられたと言っても過言ではなかった。読み上げを聞きながら、、舌を巻いてしまった。

刑事の一人が、、ご主人、、大変だったですね、、これから残された貴方がしっかり生きなくちゃあねえ、、若い私が言うのもなんですが私も同じように病む家内を持っています。気持ちはよおくわかるんです。いまの稼業から身を退いて家のためにといつも思っているのです、、だから、、だから、、、、いつしか二人とも込み上げてきて熱いものが溢れるのだった。

夜、診断書を検察医からもらい、警察署の二階へと指示通りに上がりかけた、、

ちょっと、ちょとどこいくのーー!!
ざっぱナ格好をして電話中の男が、、片手に拳銃を持ったまま誰何(すいか)してきた、、
薄暗い部屋での拳銃が異様だった、なぜそんなものをまさぐりながら応対するのだろうと気味が悪かった。 かくかくと事情説明をし、二階への許可は出たがその後の担当の人の応対もよい印象は受けられなかった。

ああ、昼のあの刑事Aさんはいないのかーー!?
普段は凶悪犯を扱ってると言ってたから、、署で会えばやっぱりアンなのだろうかナと思ったりもした。

振りかえってわが風体はと見るに、ベースボールキャップに長めのジーンズにTシャツ、スニーカーと言ういでたち、、、
チョイト拳銃にも触りたくなる心境もわからないではないか、、!?                                       

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