ISBN:4093620679 単行本 青木 美智男 小学館 2003/11 ¥1,995




 あいさつの会話で、印象に残った文章を先ず最初にあげる、、
    随分むかしのはなしになるが、




 雪の道を角まきの影がふたつ。

「どサ」「ゆサ」

出会いがしらに暗号のような短い会話だ。それで用は足り、女たちは急ぐ。

みちのくの方言は、ひとつは冬の厳しさに由来するという。
心も表情もくちびるまでこわばって、、「ああらどちらまで」が「どサ」「ちょっとお湯ヘ」が「ゆサ」。
ぺらぺら、くちばしだけをを操る漫才みたいなのは、何よりも苦手だ。

      疋田桂一郎 朝日新聞 「新・人国記」青森編




 ※ここからは、私の駄文〜



  市の温泉でいつもの顔見知りに会う、、

 きょうはまた、きついなあ、、  冬に逆戻りや、、、
 桜も咲いた、それも散ったという今ごろに〜

 だいたい、こんなあいさつが交わされる、、

 日本人はその日のお天気具合がまな板に上がる、、
これは比較的気候も、生活も安定しているお国柄だからこうなるのかな、

 国によっては、もうご飯は食べたー!? が挨拶言葉のところもあると言う。
 天候より、先ず自分の糧がその日当たるかどうが最大重要事の大変なお国柄なのだ。

 関西では、  儲かりまっか、、 イヤーさっぱりあきまへんなーー

 もう、死に、死にーーてところだすわーー

 商売人の定番みたいな会話だけど、、こんなのはまだ余裕の有るときの言葉で、もう不況を通り越してこんな会話もないのと違うかな、、(笑)

 温泉で会って、はだかで汗を流し合うだけの仲間は差し障りのない
プロ野球の、勝った負けたの他愛のない話題で時を過ごしてるようだ、、

もう一線を退いた人達が多いが、ときの内閣、お上へのイヤミ、と言うより尻を引っ叩くという言動が多いようだな(笑)

 年金生活に入っている人も多く、多寡の大小は兎も角、世の流れとは

すこしゆったりとした時間に思える浮世風呂ではある。
                                                                 

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