ほうれん草のしっぽ

　


　10年来飼っている猫が4つ。

種類で言えばサバトラの♀。
名前はオカアチャンー　三匹の子持であるーー
目にも入れても痛くない可愛がり用で母親役を努めて10年〜

母乳をやる時は合わせて四匹に爪を立て乳房を揉まれ血だらけになったり、、、
食事どきは、いつも自分の餌を子ども達に掠め取られ、それでも一歩身を退き目を細めていたものだ、、

最近は、どうした事か、豹変して急に、「アタシは猫が嫌いだーーー
！！」とばかり子供が近づくとクワァーーー！！と威嚇攻撃をする。
同じ縞模様のとくに可愛がっていたのにも対して、、

　オカアチャンは、オーナーの私に向って好き好きビームを発し、擦り擦りモードには入ってしまったようだ、、、

10年来子育てにかまけていた彼女は、一転してこどもに帰ったかのように、、擦り寄って来る、、なき声も、ミユ、ミユと生まれたての声に、、、

　こどもに帰った、オカアチャンはまたジャレルのが好き、、
高い冷蔵庫の上から、、チョイトお飯はマダデスカ♪〜と肉球の掌で顔を撫でに来る、、、

　作りかけている、おしたし用のほうれん草の揺れるのを欲しがる、、
近頃は、ほうれん草も根が白っぽく、きれいに整えられているがどうも野趣味がない、、
　きょうのは、これは地元産地の大きな厚い葉で、根っこも赤々としてゴボウか朝鮮人参ほどの大きさだ、、、これを切って放り投げてやると狂喜のようの追いかけて捉えた。

　すり込まれた狩猟性の本能か、うごく獲物に飛び付く習性なのだな、、


　ほうれん草の尻尾は、さしあたり　ねずみだー！！


　放り上げては、手で引っ掻けて捕らえ、ヒゲの生えた尻尾をまた空へ跳ね上げる、、
　その行動を飽きずにいつまでも繰り返している。


　このようにしてオカアチャンは本能行動を確認しているのだな、、、